世界中のピートラバーが心待ちにする年に一度の祭典「アードベッグ・デー」。
その2025年限定ボトルが、いよいよ登場しました。
その名も――
アードベッグ スモーキバース(SMOKIVERSE)
テーマは「高重力実験(High Gravity Experiment)」。
これまでにない製法と天体級のフレーバーを纏ったこのボトルは、アードベッグファンにとって今年最大の“天体衝突”といっても過言ではないでしょう。
ハイ・グラビティ・マッシュとは?
― 宇宙的濃度の甘さと旨味
「スモーキバース」は、アードベッグ独自の新製法「ハイ・グラビティ・マッシュ」によって誕生しました。
これは通常よりも多量の麦芽を使用することで、糖度の高い麦汁(マッシュ)を得る製法。
その結果、発酵過程で生まれる香味成分が劇的に変化し、より濃密で厚みのある味わいが生まれます。
この“高重力”がもたらすのは、単なるピートの爆発ではありません。
まるでブラックホールのように引き込まれる、芳醇なトロピカルフルーツや黒糖の甘み。
そして、それをしっかりと支えるアードベッグらしいスモークの骨格が同居しています。
テイスティングノート
― 想像を超える“スモーキー宇宙”の世界
色:明るい黄金色。軽やかだが奥行きを感じさせる色調。
香り:まず広がるのはエステリーなフルーティさ。風船ガムや熟したバナナのような香りと、スモーキーさが交錯し、天然酵母パンやトーストのような穀物香と混じり合う。
加水すると:香りは一層豊かになり、甘く香ばしいスモークとともにトロピカルフルーツのニュアンスが浮上。
味わい:クリーミーな口当たりの中に、クレオソートやアニスシード、クローブのようなスパイス感。黒糖の甘さがそれらを包み込むように広がり、樽由来のウッディネスと絶妙に調和。
余韻:たき火の残り香、ピートモス、微かなチョコレートのビターさ。長く持続し、余韻の中に“アードベッグらしさ”がしっかりと刻まれます。
アードベッグ・デーとは?
― 世界がひとつになるウイスキーの祝祭
「アードベッグ・デー」は、毎年5月末から6月初旬にかけてスコットランド・アイラ島で行われる「フェス・アイラ」の一環として開催される、アードベッグファンのための記念日。
2012年以降は日本を含む世界各国でも同時開催され、
今や**130以上の国と地域、18万人以上の“アードベギャン”**が参加するグローバルイベントとなっています。
コミッティー限定、スピリッツの宇宙へ
― 世界に広がる「アードベッグ コミッティー」
アードベッグには、熱狂的なファンが集う「アードベッグ コミッティー」という公式組織があります。
日本国内だけでも5万人以上が参加しており、会員限定のイベントや先行販売が行われています。
今回の「スモーキバース」も、このコミッティー向けにリリースされた限定ボトル。
特別な想いとストーリーが詰まった、まさに宇宙規模のリリースといえるでしょう。
スモーキーの常識を超える1本
― フルーツとスモークの異次元の融合
「アードベッグ=ピーティ」という固定観念があるとしたら、「スモーキバース」はそれを心地よく打ち砕いてくれる存在です。
従来のアードベッグが持つ“タール”“海藻”“薬品香”といった要素は健在ながら、
それを包み込むような果実味と甘さが、まるで別銀河からのアプローチのように香味を広げていきます。
これこそが「高重力実験」の真価。
“濃さ”だけでなく、“多層的で奥行きあるスモーキーさ”という次元へと進化を遂げたのです。
まとめ:スモーキーの未来は、宇宙にあった
アードベッグ・デー2025限定「スモーキバース」は、
単なる新ボトルではなく、アードベッグが挑む“味の宇宙探査”そのもの。
トロピカル&スモーキー、甘さとスパイスの重力バランス。
その香味は、まるで銀河を彷徨う旅路のように、果てしなく広がり、深く、記憶に刻まれます。
ウイスキーの概念を更新したいすべての人へ――
「スモーキバース」で、未知の味覚重力へ飛び込んでみませんか?