スタンダードにして定番 ― ファイネストの魅力
「ザ・フェイマスグラウス ファイネスト」は、ブランドを象徴するスタンダードボトルであり、ブレンデッドスコッチウイスキーの定番といえる存在です。
ライトでスムースな口当たりに、シェリー樽由来の甘さ、オーク樽から生まれる芳醇な香り、ナッツやフルーツのニュアンスが絶妙に調和。シナモンやジンジャーのようなスパイス感もアクセントになっています。
手ごろな価格で飲みやすく、初心者からベテランまで幅広く楽しめる1本。ロックやハイボール、カクテルベースにも最適です。
歴史 ― 1800年創業から続くロングセラー
「ザ・フェイマスグラウス」の歴史は、1800年にスコットランド・パースで創業したマシュー・グローグ社にさかのぼります。
1897年、創業者の孫マシュー・グローグ氏が「ザ・グラウス・ブランド」を生み出したことから始まりました。やがてそのラベルに描かれた雷鳥が人々の記憶に残り、「あの有名な雷鳥のウイスキーを」と呼ばれるように。1905年には正式に「ザ・フェイマスグラウス(The Famous Grouse)」へと改名されました。
その後、1970年にハイランド・ディスティラリーズ社(現エドリントングループ)の傘下となり、世界市場へ進出。1980年代には英国でトップブランドとなり、スコッチの代名詞的存在へと成長しました。
ブランド名の由来 ― “有名な雷鳥”
「グラウス(Grouse)」とはスコットランドの国鳥である雷鳥を意味します。毎年、上流階級の人々がハイランドに訪れ、狩猟やゴルフを楽しんでいた背景から、ターゲットに響くネーミングとして誕生。
以来、ラベルには美しい雷鳥が描かれ、ブランドの象徴となっています。
キーモルト ― マッカランやハイランドパークを使用
「ザ・フェイマスグラウス」のブレンドの核を担うのは、スコットランドを代表する名門モルトたち。
- ザ・マッカラン:シェリー樽由来のリッチで上品な甘さ
- ハイランドパーク:ほのかなピート香とフルーティーさ
- グレンロセス、グレンタレット、タムドゥーなどの銘柄も使用
これらを含む40種類以上のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドし、さらにシェリー樽で約1年間の“後熟(ダブルマリッジ製法)”を施すことで、クリーミーでなめらかな味わいを生み出しています。
テイスティングノート
香り:甘いシェリー、オーク、ナッツ、ほのかなスパイス
味わい:スムースでバランスのよい口当たり。ショートブレッドやフルーツを思わせる
余韻:やわらかく長い。シナモンやジンジャーのスパイシーさが心地よく残る
どんなシーンにも寄り添うウイスキー
「ザ・フェイマスグラウス ファイネスト」は、そのスムースさからハイボールやカクテルにもぴったり。手軽に楽しめる一方で、ストレートで味わえばキーモルトの存在感も堪能できます。
“有名な雷鳥”が象徴するように、スコットランドの誇りを体現するブレンデッドスコッチ。初めての一本にも、日常に寄り添う定番の一本にも、ぜひおすすめしたいウイスキーです。