芳醇な調和が響きわたる ― 響 BLENDER’S CHOICE

芳醇な調和が響きわたる ― 響 BLENDER’S CHOICE

熟練のブレンダーによる匠の技、多彩な原酒の奥行き、そしてワイン樽由来の華やかな香り――

それらがひとつになって奏でる珠玉のハーモニーが、ここにあります。
「響 BLENDER’S CHOICE」は、サントリーが誇るブレンデッドウイスキーの最高峰「響」シリーズの中でも、特に繊細なブレンド技術と感性が光る逸品。
多種多様な樽で熟成された幅広い酒齢の原酒が厳選され、ワイン樽後熟原酒を加えることで、今までにない豊かな甘みと奥深い味わいを実現しました。
この1本は、まさに“ブレンダーたちの真髄”を体現する作品であり、日本の自然・伝統・美意識が一体となったウイスキーです。

テイスティングノート

― 優美にして奥深い香味の重なり

色合い:赤みがかった琥珀色。ワイン樽後熟由来の深い艶が印象的。
香り:野いちごや白桃、パイナップルのフルーティーさに、クレームブリュレの甘く香ばしい香りが重なります。
味わい:ふくらみのある甘みと、心地よい酸味のバランス。まろやかで優しい口あたりが広がります。
余韻:やわらかく、ほろ苦い余韻が長く続き、余情をもって次の一口へ誘います。
ワイン樽由来のエレガンス、豊かなウッディネス、そして熟成香が見事に調和したその風味は、まさに“和の感性で描かれたシンフォニー”です。

響に込められた想い

― “世界に愛されるウイスキー”という夢
「日本人の感性で、世界で愛されるウイスキーをつくる。」
この想いは、サントリー創業者・鳥井信治郎の夢から始まりました。1923年、信治郎は日本初のウイスキー蒸溜所を山崎に設立。
本場スコットランドの技術に学びつつ、日本の気候と味覚に合ったウイスキーを模索し続けました。
“白札”“角瓶”“オールド”“ローヤル”と名作を次々と世に送り出し、日本人の味覚とともにウイスキー文化を育んできた信治郎。
その意志を継いだのが、二代目・佐治敬三。彼は創業90周年を記念して1989年に「響」を生み出しました。
“人と自然と響きあう”というサントリーの理念を体現した「響」は、日本の自然、文化、技、そして精神を象徴する存在として、今なお進化を続けています。

ブレンダーの技と継承

― モノ言わぬ原酒との対話
「響」の香味の奥深さは、卓越したブレンド技術によって生み出されています。
その鍵を握るのが、代々受け継がれてきたマスターブレンダーの存在です。
現在のマスターブレンダーは、創業者・鳥井信治郎の孫である鳥井信吾氏。
その下で全体を統括するチーフブレンダーは、四代目の福與伸二氏が務めます。
彼らは、熟成のピークや樽ごとの個性を見極め、数百におよぶ原酒の中から「響」にふさわしい香味を織りなしていきます。
その作業は、まさに過去・現在・未来をつなぐ“時を超えた共同作業”。数字では記せない、感性と経験に裏打ちされた匠の技がそこにあります。

多彩な原酒と、3つの蒸溜所

「響」を形づくる原酒は、サントリーが誇る3つの蒸溜所で育まれます。
•    山崎蒸溜所(京都):湿潤な気候と名水により、華やかで雅な香味を持つモルト原酒を生産。
•    白州蒸溜所(山梨):森に囲まれた独自の環境から生まれる、爽やかで軽快なモルト原酒。
•    知多蒸溜所(愛知):グレーンウイスキーの生産拠点。まろやかで柔らかな口当たりの原酒が、響全体の調和を支えます。
これらの多様な原酒は、さらに多彩な樽(ワイン樽、シェリー樽、アメリカンオーク、ミズナラなど)で熟成され、幾重にも香味が重ねられていきます。
ブレンドに用いられる原酒は、サントリーが保有する80万樽以上の原酒ストックから厳選されるという、贅沢の極み。

ボトルに込められた“時”の哲学

「響」は味わいだけでなく、その装いにも日本の美意識が満ちています。
24面のカットを持つデキャンタボトルは、1日の24時間と、二十四節気を象徴。
ラベルには、伝統的な越前和紙が用いられ、書家・荻野丹雪氏の力強くも繊細な筆致が響の名を刻みます。
また、ボトルネックには日本の伝統色「深紫(こきむらさき)」の帯が巻かれ、調和と高貴さを象徴しています。
このボトルは、“時”をテーマにした日本文化と技術の結晶であり、手にする人の五感と心に静かに響く存在です。

世界が認めた「響」

― 栄光の軌跡
2004年、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)において、「響30年」が最高賞「トロフィー」を受賞。
以降、数々の年で「響21年」「響17年」などが世界的な評価を受け続けています。
2015年には「響21年」が3年連続トロフィーを受賞するなど、日本のウイスキーづくりのレベルの高さを世界に示し、
まさに“世界に愛されるウイスキー”という創業者の夢を実現し続けています。

まとめ:世界と調和する日本のブレンデッドウイスキー

「響 BLENDER’S CHOICE」は、
多彩な原酒とワイン樽後熟という革新が織りなす、芳醇なシンフォニー。
日本の自然・感性・職人技が調和し、時を超えて語りかけるこの1本には、サントリーが築いてきたウイスキー文化のすべてが凝縮されています。
グラスを傾けた瞬間に広がる、その優しくも奥深い香味は、
静かに、しかし確かに――あなたの心に“響き”続けることでしょう。





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