ザ・バルヴェニー14年 カリビアンカスク – ラム樽がもたらす南国の風味

ザ・バルヴェニー14年 カリビアンカスク – ラム樽がもたらす南国の風味

ザ・バルヴェニー14年 カリビアンカスクは、バーボン樽で14年間熟成させた後、カリビアンラムを貯蔵していた樽で後熟を行った特別なシングルモルトウイスキーです。
ラム樽がもたらす南国の風味が、バルヴェニーの伝統的な滑らかさと見事に調和し、トフィーとフルーツの香りが際立つ、温かみのある長い余韻を楽しめる逸品です。

ラム樽で仕上げる革新的な熟成法

バルヴェニーのモルトマスター、ディビッド・C・スチュワート氏は、厳選したカリビアンラムを独自にブレンドし、アメリカンオーク樽に詰めて理想的な状態になるまで熟成させます。
樽が仕上がった後、そこへ14年間熟成させたウイスキーを入れ替え、ラム樽由来のリッチなフレーバーを纏わせることで、バルヴェニーならではの豊かで奥深い味わいが生まれます。

ザ・バルヴェニー蒸溜所

風土
ザ・バルヴェニー蒸溜所は、グレンフィディック蒸溜所と同じ敷地内にあり、スコットランド・ダフタウンに位置しています。
「バルヴェニー」とは、ゲール語で「山の麓の集落」を意味し、その名は近隣にあるバルヴェニー城に由来しています。水源にはコンヴァルヒルの泉の湧水を使用し、グレンフィディックと同じ原料を使いながらも、異なる水源と製造方法によって独自の個性を持つモルトウイスキーを生み出しています。

歴史

ザ・バルヴェニー蒸溜所は、グレンフィディック創業者のウィリアム・グラントによって、1892年に設立されました。
その名は、13世紀に建設されたバルヴェニー城から取られています。この城は戦乱の中世ハイランドを見守ってきましたが、長らく廃墟となっていました。
ウィリアム・グラントが城の跡地を取得し、蒸溜所を設立したことで、その名は今や世界的な銘酒ブランドとして受け継がれています。

類い稀なる5つの職人技

ザ・バルヴェニーは、スコットランドでも数少ない伝統的な手法を守り続けている蒸溜所のひとつです。
熟練の職人たちが代々受け継ぐ技術と情熱によって、バルヴェニーの個性豊かなウイスキーが生み出されています。

1. 自社栽培の大麦
バルヴェニーは、スコットランドでも数少ない専属農家による地産大麦を使用する蒸溜所です。
蒸溜所の周囲に広がる1,000エーカーの農場で栽培された大麦は、昔ながらの方法で丁寧に育てられ、バルヴェニーならではの味わいを形成しています。

2. フロアモルティング
大麦はコンヴァルヒルの泉の水に浸された後、モルティングフロアで手作業による伝統的な攪拌を経て発芽されます。
これは、スコットランドでも数少ないフロアモルティングを採用している蒸溜所ならではのこだわりです。

3. バルヴェニー独自のポットスチル
バルヴェニーのポットスチルは、独特な形状の「バルヴェニーボール」を備えています。
白鳥のような長いネックと、その下部にある瘤(こぶ)によって、蒸気がゆっくりと混ざり合い、なめらかで豊かな味わいを生み出します。

4. 自社製樽(クーパレッジ)
バルヴェニーの樽は、敷地内の**専属の樽職人(クーパー)**によって修復・調整されます。
樽を適切にトーストすることで、ウイスキーに香ばしさや甘みを加える重要な工程を管理しています。

5. モルトマスターの監修
スコッチウイスキー業界で最も長くモルトマスターを務めるディビッド・C・スチュワート氏は、400,000樽以上のウイスキーを管理し、日々30樽を試飲しながら品質を見極めています。
2022年には、6年間の修行を経たケルシー・マッケニーが次期モルトマスターの地位を継承し、その伝統と技術が受け継がれています。

テイスティングノート

香り:豊かなトフィー、バニラ、熟したフルーツの甘やかなアロマ。ほのかにラムの芳醇なニュアンスが漂う。

味わい:クリーミーでなめらかな口当たり。熟したマンゴーやバナナのようなトロピカルフルーツが広がり、トフィーやキャラメルの甘みと見事に調和。

フィニッシュ:温かみのある長い余韻。ラム樽由来のスパイスやオークの深みが感じられ、心地よい甘さが続く。

ザ・バルヴェニー14年 カリビアンカスクがもたらす特別な体験

バルヴェニー伝統の製法に、ラム樽の熟成を加えたこのシングルモルトは、フルーティーで甘みのある飲みやすさと、複雑な奥行きを兼ね備えています。
アイコニックなスコッチウイスキーに、カリブの陽気なエッセンスを加えた1本。ぜひ「ザ・バルヴェニー14年 カリビアンカスク」の芳醇な味わいをお楽しみください🥃✨





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