鹿児島・吹上浜の潮風を感じながら熟成を重ねるジャパニーズウイスキー。
その個性をさらに押し広げた数量限定ボトルが「嘉之助 シングルモルト 2026 LIMITED EDITION」です。
手がけるのは、鹿児島県日置市に蒸溜所を構える 嘉之助蒸溜所。
海と太陽に育まれた原酒づくりで知られる同蒸溜所が、フラッグシップである「シングルモルト嘉之助」をベースに、複数のカスクフィニッシュを重ねた意欲作です。
多層的なカスクフィニッシュ構成
本作の魅力は、緻密に設計された樽構成にあります。
• バーボン樽熟成原酒をアップルブランデー樽で後熟
• 焼酎リチャー樽原酒を白ワイン樽で後熟
• 複数のシェリー樽原酒で厚みを加える
• 少量のピーテッド原酒で輪郭を引き締める
異なる個性を持つ原酒を重ねながらも、全体は軽やかで明るいトーン。
春の海辺を思わせる、爽やかさと奥行きが共存するブレンドに仕上がっています。
テイスティングノート
香り
軽やかな花のアロマ。ゆず餡のような柑橘の甘酸っぱさが広がり、透明感のあるフルーティーさが印象的。
味わい
丸みのあるやさしい甘みと、グレープフルーツを思わせるほのかなビター感。アップルブランデー由来の柔らかな果実味が重なり、心地よいバランスを生み出す。
余韻
潮風を感じるミネラル感と、ほんのりとしたスモーキーさ。爽やかな柑橘のニュアンスが長く続き、すっきりとした余韻へと収束。
アルコール度数は57%。ハイプルーフでありながら刺激は穏やかで、凝縮された香味が豊かに広がります。
海と果実が織りなす、嘉之助らしさ
嘉之助蒸溜所の原酒は、焼酎リチャー樽や海辺熟成といった独自の要素を持ちます。本作ではその個性を活かしつつ、アップルブランデーや白ワインといった新たな樽の個性を大胆に融合。
結果として生まれたのは、
「南国的なトロピカルさ」と「日本的な繊細さ」が同居する味わい。
濃厚で重厚というよりも、透明感のある複雑さ。
力強さと上品さを併せ持つ、現代的なジャパニーズシングルモルトといえるでしょう。
飲み方の提案
• ストレート:複層的な香りをじっくり楽しむ
• 少量加水:柑橘や花のニュアンスがより鮮明に
• ハイボール:潮風のニュアンスが軽やかに広がる
限定ボトルだからこそ、まずはストレートでその構造美を体験するのがおすすめです。
まとめ
「嘉之助 シングルモルト 2026 LIMITED EDITION」は、
複数のカスクフィニッシュによって生み出された、軽やかで奥深い限定シングルモルト。
果実味、潮風、繊細なスモーク。
それらが溶け合いながらも、それぞれの個性を失わない完成度は、まさに現在の嘉之助の到達点。
数量限定という希少性も相まって、コレクターにも愛好家にも見逃せない一本です。