60年の時を超え、再び動き出した蒸溜の炎 高藏蒸留所「REBORN」シリーズ

60年の時を超え、再び動き出した蒸溜の炎 高藏蒸留所「REBORN」シリーズ

 テロワールと革新が融合するジャパニーズウイスキーの新章

かつて1952年、情熱と技術をもってウイスキー造りに挑んだ加藤高藏と職人たち。だが、その夢は突如として訪れた火災によって幕を閉じた。
それからおよそ60年。創業160年を超える明利酒類は、今ふたたびその夢を現実のものにすべく、**「高藏蒸留所 TAKAZO DISTILLERY」**を立ち上げました。
ファーストリリースとなる「REBORN」シリーズには、“再生”という名の通り、過去の志と現代の技術が深く息づいています。

水戸の地に眠る、唯一無二のテロワール

新たな蒸留所の舞台は、那珂川と千波湖に抱かれた「水の都・水戸」。
この地の地下から湧き出るマグネシウム豊富な清水は、明利酒類の清酒にも使用される伝統の仕込み水。四季の寒暖差に富んだ気候とあいまって、熟成に複雑で豊かな表情をもたらします。高藏蒸留所はこの“水戸のテロワール”を余すところなく活かし、新たなウイスキー造りを歩み始めています。

科学と情熱が生んだ、酵母への飽くなき探究

味わいの輪郭を決定づける「酵母」においても、高藏蒸留所の取り組みは革新的です。
清酒醸造で培った酵母の自社開発・培養技術をベースに、2023年には独自の“ウイスキー酵母”を完成。発酵時には通常の3倍の酵母量、2倍以上の発酵期間を設け、果実を想わせる華やかでフルーティなアロマを実現しました。

新時代の3本柱。個性が際立つ「REBORN」シリーズ

高藏 REBORN

蒸留所のフラッグシップ的存在であり、ニューボーン第1弾。
同社の看板商品「百年梅酒」を熟成させたプラムワイン樽を主軸に構成された原酒を使用。香りには軽やかなプラム、味わいにはレーズンのような甘み、そして後半にはスパイシーさが広がる、短熟ながら驚くべき完成度の1本です。

TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH

日本一とも称される「百年梅酒」の熟成樽を使ったピュアモルト。
フルーティな甘みと、バニラの芳香が織りなす味わいは、まさに“日本のウイスキー”を体現するもの。唯一無二の熟成樽が、高藏ならではの世界観を表現します。

TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH

ジャパニーズウイスキーの象徴、ミズナラ樽のファーストフィルを贅沢に使用。
ミズナラ特有の白檀のような芳香に、果実の甘さとスパイシーさが重なり合う逸品。香味の奥行きが深く、飲むたびに表情が変わる一本です。

「REBORN」は過去と未来をつなぐ、誓いのボトル

明利酒類 常務取締役・加藤喬大氏の言葉に、このREBORNシリーズのすべてが詰まっています。
「曾祖父の加藤高藏が果たせなかった夢を、現代の知見とともにもう一度。日本の風土とテロワールに根ざした“新しいジャパニーズウイスキー”を、高藏蒸留所から世界へ。」
クラフトとテロワール、伝統と革新。
すべてが重なり合ったこの1本を口にすることは、単なる飲酒体験ではありません。日本の蒸溜史の“もうひとつの未来”を体感する行為そのものなのです。

高藏蒸留所が目指す“100年後に愛されるウイスキー”

REBORNシリーズは、まだ始まりにすぎません。
水戸の地で、ミズナラ、プラムワイン、バーボン、ラム、ポート、シェリーといった多彩な樽を駆使しながら、幾年にも渡ってゆっくりと眠り続ける原酒たち。
その1滴1滴に、100年後にも喜ばれるウイスキーをという、蒸留所の熱い想いが込められています。
次なるボトルが世に出るその日まで──
このREBORNを、あなたの記憶の中に刻んでみてはいかがでしょうか🥃✨





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