懐かしさと確かさが詰まった一升瓶のロングセラーウイスキー マルス エクストラ ― 地ウイスキー文化を支えた、日常の一杯 ―

懐かしさと確かさが詰まった一升瓶のロングセラーウイスキー マルス エクストラ ― 地ウイスキー文化を支えた、日常の一杯 ―

日々の晩酌に寄り添う、やさしい味わいの一本

鹿児島の老舗・本坊酒造が誇る「マルス エクストラ」は、かつて“地ウイスキーの西の雄”とも称された存在。そのロングセラーの名にふさわしく、長きにわたり家庭や酒場の定番として愛されてきました。一升瓶に詰められたその姿は、どこか懐かしく、肩肘張らない佇まい。まさに昭和から令和へと続く、生活に根差した国産ウイスキーです。
モルトとグレーンをブレンドした37度の程よいアルコール感。クセの少ないすっきりとした味わいが特長で、ストレートでもロックでも、水割りやハイボールでも飲みやすく、まさに“毎日の一杯”として楽しめる軽快さを備えています。

テイスティングノート

色合い:ほんのり赤みを帯びた柔らかな琥珀色
香り:バニラのような甘い香りと穀物由来の穏やかなアロマ
味わい:軽快な口当たりとソフトな甘み、やさしい余韻
フィニッシュ:短めだが心地よく、飲み飽きない仕上がり

一升瓶ウイスキーという文化

1,800mlという大容量のウイスキーは、現代では少し珍しい存在かもしれません。しかし、この「マルス エクストラ」は、家庭でのお祝いの席、晩酌、宴会、居酒屋の棚など、幅広い場面で長年親しまれてきました。気軽に楽しめる価格帯と内容量、そして変わらぬ品質は、まさに日本独自の“地ウイスキー文化”を体現するものです。

琥珀色の奇跡と、マルスウイスキーの歴史

ウイスキーが琥珀色に染まるのは、樽熟成という自然の奇跡の力。蒸溜直後のニューメイクスピリッツは無色透明ですが、時間をかけてオーク樽に眠ることで、色も香りも味も深く複雑に変化していきます。その個性は、樽の材質・サイズ・貯蔵環境によってさまざまに変わり、一つとして同じ味わいのウイスキーは生まれません。
マルスウイスキーは1949年、ウイスキー製造免許を取得し、鹿児島での蒸溜から歩みを始めました。1960年には山梨に新たな洋酒製造拠点を構え、モルト原酒の本格的な生産に乗り出します。設計を手がけたのは、ニッカ創業者・竹鶴政孝のスコットランド留学時代の恩師でもあった岩井喜一郎。彼の手によって生まれたウイスキーは、やがて「マルス(火星)」の名のもとに全国に届けられるようになりました。

ノスタルジックであたたかな、マルス エクストラの魅力

マルス エクストラは、豪奢なボトルや派手な演出では語れないウイスキーです。その魅力は、穏やかさ、親しみやすさ、飾らない芯の強さ。毎日の食卓やふとした夜の時間に、そっと寄り添ってくれるような存在です。
ウイスキーが敷居の高いものではなく、暮らしの中にある“日常のご褒美”として親しまれていた時代を思い起こさせてくれるこの一升瓶。マルス エクストラは、これからも変わらず、温もりある一杯を届けてくれることでしょう🥃✨





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