森と清流が育む、華やかで優美な一杯 シングルモルト宮城峡 ― 竹鶴の夢が香る、杜の都のモルトウイスキー ―

森と清流が育む、華やかで優美な一杯 シングルモルト宮城峡 ― 竹鶴の夢が香る、杜の都のモルトウイスキー ―

杜の都・仙台が育てた、“もうひとつのニッカ”

シングルモルト宮城峡は、スモーキーで力強い余市とは対をなす存在として、華やかでフルーティーな個性をもつシングルモルトウイスキーです。生みの親は、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。北海道・余市蒸溜所でスモーキーな本格派モルトを確立した竹鶴が、ウイスキーにさらなる多様性を持たせるために選んだ場所、それが杜の都・仙台の西に広がる、広瀬川と新川に囲まれた美しい峡谷でした。
この清流と深い緑に包まれた穏やかな地で、竹鶴は自らの夢を託し、やわらかく香り高いモルトを生み出す第二の蒸溜所を築いたのです。

フルーティーでスムース――心に残る華やかさ

スチームによる穏やかな間接加熱蒸溜、そして香味を丁寧に抽出するバルジ型ポットスチルを用いて生み出される宮城峡の原酒は、余市の直火蒸溜とは対照的。複雑な香りと透明感ある味わいが、飲み手の五感をやさしく刺激します。

【テイスティングノート】

香り:りんごや洋梨、ドライフルーツのような華やかな果実香と、樽由来のやわらかなバニラのニュアンス
味わい:シェリー樽モルトと新樽モルトのブレンドによるスイートさと奥行き。口当たりは非常になめらかで、スムース
余韻:ライトピート由来のほんのりとしたスモーキーさを伴う、優しく穏やかな余韻
自然と調和したそのスタイルは、ロックや少量加水、水割りでさらに引き立ち、ハイボールではそのキレと爽やかさが際立ちます。

新川の水と森の空気が育む、清冽な味わい

宮城峡蒸溜所の個性を語るうえで欠かせないのが、仕込み水に使われている新川の伏流水。柔らかく澄んだこの水が、華やかな原酒を生む根幹となっています。さらに霧や靄に包まれた峡谷の空気が、ゆっくりと熟成を進めることで、スイートで滑らかな味わいへと磨かれていきます。
豊かな自然との共生を大切にし、蒸溜所の建設時にも森林や地形を極力残したという竹鶴の姿勢は、今もなお、ウイスキーづくりの精神に受け継がれています。

異なる個性の追求――ニッカの挑戦の証

余市と宮城峡、それぞれの蒸溜所で異なる個性のモルトを生み出すという竹鶴の構想は、ニッカウヰスキーに多様性をもたらしました。直火による骨太な余市モルトと、スチームで蒸溜した華やかな宮城峡モルト。まさに“両輪”の存在として、ニッカのブレンドの幅を支えています。
宮城峡は、華やかで飲みやすい味わいをもつ一方で、決して軽さだけにとどまらず、熟成とともに厚みや奥行きも増していきます。まるで朝露に包まれた初夏の渓流のような清々しさと、どこかノスタルジックな温もりを感じさせる、その表情の豊かさこそが宮城峡の魅力です。

宮城峡――竹鶴の夢が宿る“清らかな未来”

シングルモルト宮城峡は、ニッカの挑戦と自然への敬意、そして竹鶴政孝のウイスキーに懸けた夢が詰まった1本です。日本のウイスキーに多様性を与え、世界に誇るブランドへと育った礎には、この穏やかで美しいモルトの存在が欠かせません。
海の男が生んだ重厚な余市、そして森と清流が育んだ宮城峡。
そのコントラストを知ることで、日本のウイスキーの奥深さがより鮮明になるはずです。
やさしく、華やかで、そして誇り高い一杯――
シングルモルト宮城峡を通して、竹鶴の志と杜の都の風土を、ぜひ感じてみてください🥃✨





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