ボウモア 1972 45年 シグナトリーヴィンテージ 30周年|45年熟成が生み出した至高のアイラモルト
1972年に蒸留され、45年という長い熟成を経て2018年にボトリングされた「ボウモア 1972 45年 シグナトリーヴィンテージ 30周年」。
シグナトリー・ヴィンテージ社の設立30周年を記念してリリースされた特別な一本であり、世界でわずか246本のみが瓶詰めされた極めて希少なシングルモルトです。
長い熟成によって磨き上げられたボウモアならではの気品あるスモーキーさと、リフィルシェリー樽が引き出す繊細な甘みが見事に調和し、多くのウイスキー愛好家やコレクターを魅了しています。
今回は、この記念すべきボトルの魅力や、ボウモア蒸留所、そしてシグナトリー社について詳しくご紹介します。
ボウモア 1972 45年 シグナトリーヴィンテージ 30周年とは
本ボトルは、スコットランド・アイラ島のボウモア蒸留所で1972年に蒸留された原酒を、シグナトリー・ヴィンテージ社の創業30周年を記念してボトリングした限定品です。
45年間という非常に長い熟成期間を経てもなお、ボウモアらしいエレガントな個性を保ち続けていることから、世界中のコレクターやウイスキー評論家から高い評価を受けています。
商品スペック
- 蒸留年:1972年
- 熟成年数:45年
- 瓶詰年:2018年
- 樽:リフィルシェリーバット
- アルコール度数:46.7%
- 内容量:700ml
- 総生産本数:246本
さらに、美しい木箱と専用グラスがセットになった豪華仕様となっており、記念ボトルにふさわしい高級感を演出しています。
長期熟成だからこそ味わえる極上の風味
45年もの熟成によって、このボウモアは若いアイラモルトとはまったく異なる表情を見せます。
一般的なボウモアでは力強いピートスモークが印象的ですが、本作では長期熟成によって煙のニュアンスが非常に上品になり、熟した果実や蜂蜜のような甘みと一体化しています。
香り
グラスに注ぐと最初に感じるのは熟したトロピカルフルーツ。
マンゴーやパイナップル、アプリコットを思わせる甘く華やかな香りが立ち上がり、その奥から穏やかなスモークや潮風のニュアンスが現れます。
さらにオレンジピールや紅茶、バニラ、ドライフルーツなど、多彩な香りが何層にも重なります。
味わい
口当たりは驚くほど滑らかでシルキー。
熟成によって丸みを帯びたピートスモークに加え、キャラメル、ハチミツ、ダークチョコレート、熟した果実の甘みが広がります。
リフィルシェリーバットで熟成されているため、シェリー樽由来の風味が前面に出過ぎることなく、ボウモア本来の個性がしっかりと残されています。
余韻
フィニッシュでは優雅なスモークと樽由来のオーク、ほのかなスパイスがゆっくりと続きます。
長熟ウイスキーならではの奥深い余韻を、時間をかけて楽しめる一本です。
リフィルシェリーバットとは?
本ボトルには「リフィルシェリーバット」が使用されています。
シェリーバットとは、スペインのシェリー酒を熟成させるために使用された大型のオーク樽です。
その中でも「リフィル」とは、一度以上ウイスキー熟成に使われた樽を指します。
新品のシェリー樽よりも樽の影響が穏やかであるため、
- 蒸留所本来の個性
- 長期熟成による自然な変化
- 果実味や潮気
などを繊細に表現できることが最大の魅力です。
45年という長期熟成では、こうしたリフィル樽だからこそ絶妙なバランスが生まれています。
ボウモア蒸留所とは
ボウモア蒸留所は1779年創業。
アイラ島最古の蒸留所として知られ、スコットランド全体でも最も歴史ある蒸留所の一つです。
その優雅な味わいから「アイラモルトの女王」という愛称で世界中のウイスキーファンに親しまれています。
伝統を守るフロアモルティング
現在、多くの蒸留所では機械化が進んでいますが、ボウモアでは今なお一部でフロアモルティングを継続しています。
大麦を床いっぱいに広げ、人の手で攪拌しながら発芽させる伝統製法は、ボウモア独特の柔らかなスモークを生み出す重要な工程です。
海抜0メートルの貯蔵庫
ボウモア蒸留所の象徴ともいえるのが海沿いの貯蔵庫です。
海抜0メートルという珍しい環境で熟成されるため、潮風の影響を受けながら年月を重ねます。
この環境が、
- 潮の香り
- ミネラル感
- 海藻を思わせるニュアンス
など、ボウモアならではの個性を育んでいます。
シグナトリー・ヴィンテージ社とは
シグナトリー・ヴィンテージ社は1988年創業のインディペンデントボトラーです。
数あるボトラーの中でも特に品質管理に優れ、世界中の蒸留所から優秀な樽だけを厳選してボトリングしています。
現在では業界第2位ともいわれる規模を誇り、多くの限定ボトルを世に送り出しています。
インディペンデントボトラーとは?
通常、ウイスキーは蒸留所自身が商品化します。
一方でインディペンデントボトラーは蒸留所から樽単位で原酒を購入し、自社ブランドとして瓶詰めします。
そのため、
- オフィシャルには存在しない熟成年数
- 特別な樽
- シングルカスク
- カスクストレングス
など、個性的なボトルが数多く誕生します。
蒸留所の新たな魅力を発見できることから、多くの愛好家に支持されています。
エドラダワー蒸留所のオーナーでもある
シグナトリー社は2002年にエドラダワー蒸留所を買収しました。
現在ではボトラーとしてだけでなく、自社蒸留所を持つウイスキーメーカーとしても高く評価されています。
2007年以降はエドラダワー蒸留所内でボトリング作業が行われており、高い品質管理体制が維持されています。
コレクターズアイテムとしての価値
世界246本という極少量生産に加え、
- 1972年蒸留
- 45年熟成
- シグナトリー30周年記念
- 豪華木箱・専用グラス付き
という条件が揃った本ボトルは、単なるウイスキーではなくコレクターズアイテムとしても非常に高い価値を持っています。
市場に出回る機会は非常に少なく、今後さらに希少価値が高まる可能性も十分考えられます。
まとめ
ボウモア 1972 45年 シグナトリーヴィンテージ 30周年は、45年という長い歳月が育んだボウモアの最高峰ともいえる一本です。
優雅なスモーキーさと熟した果実の甘み、潮風を感じさせるミネラル感、そしてリフィルシェリーバットによる繊細な熟成が見事に融合し、唯一無二の味わいを実現しています。
さらに、シグナトリー社30周年という節目を祝う記念ボトルであり、生産本数はわずか246本。希少性・完成度・歴史的価値のすべてを兼ね備えた、まさに特別なシングルモルトといえるでしょう。
長期熟成アイラモルトの真髄を味わいたい方はもちろん、一生に一度は手にしてみたい憧れのコレクションとしても、その存在感は圧倒的です。
