白州18年 ピーテッドモルト 2024エディションとは?

白州18年 ピーテッドモルト 2024エディションとは?

森が育んだ長熟スモーキーの真価に迫る

「白州18年 ピーテッドモルト 2024エディション」は、白州らしいみずみずしさと、長期熟成によって磨かれた奥行きのあるスモーキーさを兼ね備えた、特別感あふれる一本です。サントリーの白州蒸溜所で育まれた原酒の中から、18年以上熟成したピーテッドモルトを用いて仕立てられており、白州の個性である爽やかさ、森を思わせる清涼感、そして品のある煙感が見事に重なります。House of Suntoryでは、18年以上熟成した多様な樽由来のモルトを用いた表現として紹介されており、ライトスモーク、ハーバルなニュアンス、熟したリンゴを思わせる含み香が特徴とされています。

一般的な白州といえば、軽快でフレッシュ、そして柔らかなスモーキーさが魅力ですが、この18年ピーテッドモルトはそこからさらに一段深く踏み込んだ味わいです。長い熟成によってスモークは荒々しさではなく、なめらかで上質な存在感へと変化。口に含むと、まず清らかな煙の立ち上がりがあり、その後にハーブ、ミネラル、熟した果実、ほのかな甘みがゆっくりと広がっていきます。単に「ピートが強い」ウイスキーではなく、白州の繊細さを保ったまま重厚感を獲得している点こそ、このボトルの最大の魅力です。House of Suntoryでも、クリーンなスモークがハーバルでミネラリーな層へと深まり、熟したリンゴのニュアンスへ続くと案内されています。

アルコール度数は48%で、通常の白州18年の43%よりも高めに設定されています。現行の通常版「白州18年」はサントリー公式商品情報で43%表記ですが、このピーテッドモルト18年はHouse of Suntoryの2024年限定コレクション文脈で展開された特別な位置づけのボトルです。飲みごたえはしっかりありながらも、白州らしい透明感を失っていないため、力強さと上品さを同時に楽しめる仕上がりになっています。

白州蒸溜所だからこそ生まれる、上質なスモーキーさ

このボトルを語るうえで欠かせないのが、白州蒸溜所そのものの存在です。白州蒸溜所は山梨県北杜市、南アルプスの麓に位置し、1973年の竣工以来、自然との調和を大切にしながらウイスキーづくりを続けてきました。サントリー公式でも、豊かな自然に囲まれた環境の中で50余年にわたってものづくりを重ねてきた蒸溜所として紹介されています。さらにHouse of Suntoryでは、白州を“forest distillery”に生まれた日本のシングルモルトと位置づけており、古い花崗岩で磨かれた山の水がその酒質を支える重要な要素であると説明しています。

白州のスモーキーさが独特なのは、アイラモルトのような潮気を前面に押し出す方向ではなく、森の空気感をまとったような軽やかさと透明感を伴うからです。やわらかな山の水がピートの個性を受け止め、長期熟成によってその輪郭を整えることで、刺激的ではなく、静かに深く沁みるスモークに仕上がります。今回の18年ピーテッドモルトは、その白州らしい資質がより明確に表れた一本と言えるでしょう。煙、果実、ハーブ、樽香がどれか一つだけ突出するのではなく、全体として美しくまとまっているところに、日本の長熟シングルモルトらしい美点があります。

どんな香りと味わいが楽しめるのか

香りの第一印象は、クリーンで洗練されたスモークです。そこに青みを感じるハーブ感、森の湿った土を思わせるミネラル感、そして熟したリンゴのような果実香が重なり、単なるスモーキーウイスキーとは異なる複雑さを見せてくれます。さらに時間とともに甘やかな気配や樽由来の深みも開いてきて、グラスの中で表情が変わっていくのも大きな魅力です。House of Suntoryでは、フレッシュで森を思わせる香り、スパイシーかつペッパリーな立ち上がり、そこからゆっくりと押し寄せるスモークが特徴として示されています。

味わいは厚みがありながらも、決して重たすぎません。18年以上の熟成がもたらす丸みがあるため、ピートの存在感はありつつも口当たりは非常に滑らか。中盤では果実のコクや穏やかな甘みが現れ、後半はじんわりと長い余韻へ続きます。飲み終えたあとにも煙のニュアンスが美しく残り、静かな満足感をもたらしてくれるタイプです。白州らしい“爽やかなスモーキーさ”を土台にしながら、18年熟成ならではの円熟と深さが上乗せされた、まさに特別仕様の味わいです。

おすすめの楽しみ方

このクラスのウイスキーは、まずストレートで向き合いたくなる一本です。グラスに注いで少し時間を置くことで、閉じていた香りがゆっくりとひらき、スモークの奥にある果実感や森のようなニュアンスがより明確になります。最初の一杯はぜひそのままで、白州18年ピーテッドモルトが持つ輪郭の美しさを味わいたいところです。

次に試したいのがトワイスアップです。常温の水を少量加える、あるいは1:1程度で割ることで、アルコールのボリューム感がやわらぎ、ハーブ感や甘みが前に出てきます。48%という度数だからこそ、加水による変化もしっかり感じやすく、香味の層が見えやすくなります。

また、食後酒としてゆっくり楽しむのにも非常に向いています。甘いデザートと合わせるよりは、静かな時間の中で単体をじっくり味わうほうが、このボトルの良さは伝わりやすいでしょう。特別な夜、自分へのご褒美、あるいはウイスキー愛好家への贈り物としても強い存在感を放つ一本です。

希少性とコレクション性にも注目

このボトルは定番流通品とは異なる特別な位置づけで語られることが多く、限定コレクションや海外向け展開の文脈でも注目されてきました。サントリーの受賞歴ページでは、2024年の実績として「白州18年ピーテッドモルト」が金賞受賞品のひとつに挙げられており、品質面でも高い評価を受けています。希少性だけでなく、中身そのものの完成度が伴っているからこそ、世界のウイスキーファンから関心を集めているのです。

価格や入手難度だけで話題になりがちな限定ウイスキーの中でも、この白州18年ピーテッドモルト 2024エディションは、白州蒸溜所の個性を深く理解するうえで非常に象徴的な存在です。爽やかさ、森の気配、上品な煙、そして長熟の厚み。そのすべてが高次元で重なったこの一本は、白州ファンはもちろん、ジャパニーズウイスキーの到達点を体験したい人にも強くおすすめできます。





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