かつて「北のチェリー」として一時代を築いた老舗が、令和の時代に送り出す珠玉のシングルモルト──それが、安積蒸溜所「EDITION 2025」です。
毎年リリースされるシリーズの中でも、本作は「進化」と「伝統」の融合がひときわ光る仕上がり。ノンピートの自社原酒を軸に、シェリーやワイン、さらにはピーテッド原酒まで、異なる熟成樽のキャラクターが織りなす、繊細ながら芯のあるブレンディング。ウイスキーに慣れ親しんだ方も、これからという方にも自信を持っておすすめできる逸品です。
歴史と革新の交差点、安積蒸溜所の軌跡
福島・郡山市にある安積蒸溜所は、2016年に再始動したジャパニーズクラフトの注目蒸溜所。
その母体である笹の川酒造は、実に1710年創業。明治も昭和も超えて生き続けた老舗蔵は、1946年にウイスキー製造免許を取得、「チェリーウイスキー」の名で東日本一帯にその名を轟かせました。
しかしバブル崩壊、ウイスキー冬の時代を迎え、多くの蒸溜所が閉鎖する中、笹の川は羽生蒸溜所の原酒(のちのイチローズモルト)を守り続けた存在として、ジャパニーズウイスキー文化を陰で支えてきました。
そして2016年、クラフト蒸溜所「安積」が始動。歴史を誇りながら、未来を見据えた本格的ウイスキー造りが始まりました。
「EDITION 2025」の魅力──透明感と芳醇さが奏でる、新時代の味わい
今回のEDITION 2025は、自社製ノンピート原酒をベースに、複数樽(シェリー、ワイン、ピーテッド)熟成原酒を厳選してブレンド。
華やかで透明感のある柑橘香、なめらかな甘み、そして樽からくる深みあるコクがバランスよく調和し、軽やかなのに満足感のある仕上がりとなっています。
香り立ちは爽やかで繊細ながら、飲み進めるごとに深みと余韻が重なり、次第にその奥行きに魅了されていく──そんな1本です。
・ノンチルフィルター(非冷却ろ過)&ナチュラルカラー(無着色)仕様で、素材本来の味をそのまま楽しめる
・飲み口の優しさと後口のスパイスが心地よく、食中・食後どちらにもマッチ
・安積蒸溜所らしいクリーンで品のある風味は、ギフトにも最適
すべての一滴に、歴史と想いが宿る
長い歴史に裏打ちされたクラフトマンシップ、そしてこれまで守り続けてきた“原酒文化”への敬意。
安積蒸溜所「EDITION 2025」には、過去と未来をつなぐ静かな情熱が詰まっています。
手間暇を惜しまず育てられた複数の原酒をブレンドすることで、「華やかさ」「優しさ」「深み」のバランスが一体となった味わいは、まさに今この瞬間にしか生まれない奇跡。
過度な主張はせず、それでも確かに記憶に残る存在感。
クラフトウイスキーの新たなスタンダードとして、安積蒸溜所が次なる一歩を示す「EDITION 2025」。
ジャパニーズウイスキーの今を味わいたい方にこそ、ぜひ体験してほしい1本です🥃✨