カバラン15年 シングルモルトウイスキー ― アジアが生んだ新たな長期熟成の到達点 ―

カバラン15年 シングルモルトウイスキー ― アジアが生んだ新たな長期熟成の到達点 ―

カバラン蒸溜所の歩みと哲学

2008年、台湾から世界に衝撃をもってデビューしたカバランウイスキー。創業以来掲げるビジョンは「100年続く蒸溜所をつくる」こと。その挑戦の歴史の中で、長期熟成という壮大な目標に対するひとつの答えが、このカバラン初の15年シングルモルトウイスキーです。
台湾の亜熱帯気候という特異な環境の中で熟成された原酒は、年月と共に驚くほどの凝縮感と豊かな香味を獲得。15年の熟成期間は、スコットランドの約3倍の速度に相当するとされ、一滴一滴に価値が宿る“奇跡の原酒”と呼ぶにふさわしい存在となっています。

熟成樽の芸術が生む、重層的で贅沢な味わい

カバラン15年は、以下の4種の樽で熟成された原酒を丁寧にブレンドしています。
•    エクスバーボン樽:バニラやトロピカルフルーツの明るい香り
•    オロロソシェリー樽:ドライフルーツやナッツの芳醇な甘み
•    ルビーポート樽:ベリーやチョコレートの濃厚なニュアンス
•    パンチョン樽(容量約480L):ゆっくりと樽由来の香味が染み渡るカバランならではの伝統樽
これらの原酒を少量ずつバランスよく選び抜くことで、幾重にも重なる香味がハーモニックに調和し、長期熟成ならではの深い余韻を生み出しています。

テイスティングノート

色調:キャラメルのように輝く琥珀色。グラスの中で黄金が揺らめくような深い色合いが特徴。
香り:キャラメルとリンゴのムース、チョコレート、クルミ入りのシナモンロールを思わせる香ばしさ。さらにクリーミーなポップコーン、ドライオレンジピール、プラムの甘酸っぱさが複雑に絡み合い、フィニッシュにかけてタフィーとブラックデーツの濃密な甘さが広がる。
味わい:ベルガモット、レモン、オレンジ、グレープフルーツの柑橘系の明るい風味が前面に立ち、ドライクランベリーやレーズン、リュウガン(竜眼)の甘味が奥行きを与える。さらに、ダークチョコレートジェラートやキャラメルクルミコーヒームースを思わせる滑らかな舌触りが重なり、ビロードのようなテクスチャーが印象的。
余韻:ウッディなシナモンスパイスの温かい余韻が長く続き、グラスを置いた後もリッチな香味が静かに広がり続ける。時間経過によって香りの層が開く「変化を楽しめる1本」。

総評・魅力のまとめ

•    カバラン初の15年熟成ウイスキーという歴史的リリース
•    世界が注目する“熱帯長期熟成”の真価
•    4つの樽が生み出す極めて複雑でエレガントな香味
•    コレクション・ギフト・投資用としても価値が高い限定ボトル
長期熟成ウイスキーの新たな可能性を切り拓いた一本として、ウイスキー愛好家なら見逃せない歴史的なリリースです。





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