明治13年創業の蔵
下越酒造株式会社には鎌倉時代の建長四年、新潟県東蒲原郡阿賀町津川に築かれた麒麟城の名前にあやかり酒名を「麒麟」とし明治13年創業の藏です。酒質の設定には、故佐藤平八会長と現社長の佐藤俊一(農学博士)との親子二代にわたり国税局酒類鑑定官の経歴を持ち、酒造りの隅々までその醸造技術が活かされています。県内は勿論、全国に数ある蔵の中でも親子二代にわたり、酒類鑑定官として酒造りの指導をしてきた蔵は他に無く、技術力では特異な存在であり、時代に適した正統派酒造りを続ける蔵です。
自然がもたらす適度な湿度
当地は、尾瀬と猪苗代湖から流れ出る大河阿賀野川(暖流)と、名峻御神楽岳を源とする清流常浪川(清流)との合流地点に位置することから一年を通じて霧が発生しやすく湿潤な風土であることが、微生物の増殖や醪の発酵を助け酒造りには最適な環境(湿度)を創り出しています。
涸れることなき純粋な水
清水は、古くから大河阿賀野川や清流常浪川とならび、奥阿賀のすばらしい自然の資源であり、歴史資源であり、生活資源であり、文化資源でもあります。この豊かな水の流れは盛夏でも涸れることなく、酒造りには欠かせないものの一つである“清純な水”を私たちに与え続けてくれます。
これまでも、これからも
これまでも、この美しい景観や豊かな自然の恩恵を受け酒造業を営んでまいりました。地元の企業としてこの自然環境を大切に守り次世代へと受け継ぐ事は、私たちにとって大切な使命でもあることから、地元の空壜リサイクル活動や地域の環境保全に積極的に取り組んでいます。山紫水明の銘醸地である津川…。これからも、私たちはこの自然環境の下、銘酒「麒麟」を造りつづけてまいります。