弊社は天保13年(西暦1842年)より約170年にわたって、酒造りを継承してまいりました。創業は5代、木下善兵衛が30町歩あった田圃から収穫した米を、裏山から懇々と湧き出る山水で酒造りを始めたようです。現在は11代目、木下善人が社長の役割を担っています。
玉川という名前の由来は蔵のすぐ隣に川上谷川という川があり、玉砂利を敷き詰めた感の、清流であったそうです。当時、川や湖を神聖視する習慣もあり、玉(とてもきれいな)のような川というところから、玉川と命名されました。
11代目蔵元となってからは、私の生まれる前から木下酒造に勤めていた中井昭夫杜氏と二人三脚で歩んでまいりました。彼は持ち前の勤勉さで玉川の変わらぬ品質を支え続け、大きな貢献をしてくれました。16歳より48年に亘り木下酒造を支えてくれた中井杜氏亡き後、平成19年からは、イギリス人のフィリップ・ハーパーが杜氏を務めております。
私たちの使命は、農家の皆様が丹精を込めて育ててくださったお米を使い、美味しいお酒を造る事です。飲んでくださるお客様が、美味しいと喜んでくださること、そしてそこには笑顔があり、そしてアルコール飲料であるが故、酔いということを通し、楽しいひと時を過ごしてもらえます。
「心を込めて旨い酒を造る」この事をモットーに玉川を飲んで頂くお客様に喜んで頂けるよう、誠心誠意、正直な酒造りを行ってまいります。